漆喰を塗る(DIY)
漆喰を塗る(DIY)
前の記事は、キッチンです。
廊下と土間の壁は、漆喰を塗って仕上げます。
プロにお願いした工事の中で唯一素人ができる作業ということで工務店さんに勧められました。もろ手を挙げて賛成です。予算節約もありますが何より思い入れが深まります。出来るだけ綺麗にしたい。でも失敗してもいい。DIYの醍醐味です。
現場訪問時に合わせて他の工事スケジュールと調整してもらいました。と言ってものんびりは作業できません。残業たっぷり覚悟のスケジュールです。
初めてなので工務店さんにレクチャーしていただきました。しっかり見積りに入ってます。(笑)
漆喰の工程は、まず養生とマスキング。次にパテ埋め。そして塗りです。作業配分としては、マスキング2、パテ埋め5、塗り3です。そして出来の良し悪しは、すべてパテ埋めに掛かっています。シーラー無くても大丈夫な下地なのでパテ埋め後に塗りです。
ボードの繋ぎ目とビスの部分や柱との隙間をパテで埋めます。
木枠ピッタリ全部をマスキングすると剥がした時に下地のボードが出るので漆喰で盛り上がる分の2mm程度を露出させ木枠にも塗る感じで施工します。
白い部分がパテ埋めした部分です。鏝(コテ)を使ってぎゅうぎゅうに力を込めて塗りこみます。乾いたら鏝で平らに削ります。これをしないとあちこち凹んだ見っともない模様が浮き出ます。
パテ埋めは、かなりの部分に及びます。
パテ埋めの代わりに漆喰でも埋めることはできますが乾いてくると凹んできます。調整しようと漆喰を上塗りすると間違いなく仕上がりが失敗します。
漆喰は、吸湿乾燥するので下地の色が表面に出るのを防止するためパテ埋め後、下地によっては、シーラー塗装します。今回は不要です。
工務店さんオリジナルの天然素材入り吸湿性に優れた真っ白な漆喰です。添加物も入っていません。ちょっと高価ですが価値は十分にあります。
写真は、粉末状の漆喰10Kg入りの袋です。土間と廊下で20Kg使用しました。
漬物に使うプラのバケツで練ります。最初に少量の水を入れてから漆喰を投入しガーガーと攪拌します。あとは、適量の漆喰を柔すぎず硬すぎず水分調整しながら作ります。撹拌機があれば難しい作業ではありません。
道具は全て工務店さんの貸し出しです。写真は、DIYで使っている自分の道具です。電動ドリル、ホームセンターで買った小型の撹拌棒(結構ガッチリしててDIYには十分です)。鏝とアクリル板で作った自作の鏝台です。素人的には、長方形の柔らかいステンレス鏝が使いやすかったです。角々キッチリと押さえが効きます。
廊下から始めています。目立たないところから。(笑)
写真は、手伝いに来た息子です。持っている小型の鏝は、際を処理するためのものです。
鏝台や鏝の使い方などいろいろレクチャー受けましたがどうやっても最初は厚塗りになってしまいます。よく言えばレストランにあるスパニッシュ仕上げ的な感じですが正直下手くそな塗り方です。それに漆喰の量に限度があるのでこんな塗り方していると全部塗る前に材料が枯渇します。
一見よさそうです。DIYの漆喰塗りに正解は無く、要するに何でもいいんです。ワイパーみたいに塗ったり、食器洗いのスポンジ使って模様付けるとか工夫したり。手で塗ってもいいくらい。でもね・・素人が初回でこれです。やっぱり下手な仕上げなんですよね。店舗ならアリだけど家では重すぎます。
土間をする頃には、まあまあ上手くなっていました。プレーン仕上げで綺麗に真っ平になると上達したなぁと感じます。鏝を置くときにエッジを立てて軽くアクセントを入れています。
ブルーシートのところで捏ねながら塗ってました。
光が均一に当たって綺麗です。プレーン仕上げが正解のようです。
仕上がりました。塗りは、2人で5時間の作業を3回です。集中したので結構きつかったです。
漆喰を塗るといってもマスキング、パテ埋めと削り、シーラー塗装、漆喰撹拌、塗りと工程を積み上げます。プロは全行程をキッチリ仕上げますが素人には、それが難しと感じました。でも失敗が思い入れに変わります。DIYは、それが楽しい。それこそがDIYというのをあらためて感じました。
以上ご覧いただきありがとうございます。
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